こんにちは。フモトです。
発売から既に2年が経ち、新型も出るんじゃないか…とマイクロフォーサーズファンの方々が浮き足立っているところ恐縮ですが、今更ながらLUMIX G9 PROについて所有者の視点からレビューをさせていただきたいなあと。
レビューと言いましても、私より何倍も詳しい賢人(マニア)の方々が散々機能について検証・研究し尽くしてしまっているので、私からはあえて詳しくは語りません。独断と偏見と本機への愛を存分に盛り込んでレビューをしていきますので、どうぞよろしくお願いします。
以下目次
- LUMIX G9 PROの優れた機能
- LUMIX G9 PROは操作感が抜群に良い件について
- LUMIX G9 PROを持ってて良かったと感じた事
- まとめ
目次
1.LUMIX G9 PROの優れた機能
多くは語らない。以下の機能だけ知ってもらえたら、こいつがどれだけ優れているどうしようもない変態ということが分かるはずだ。それでは行ってみよう!
2018年時点で世界最速0.04秒の高速AF!...て言っても分かり難いと思うので、体感で言うならシャッター押すか押さないかぐらいで既にバチッと被写体にピントが合ってる感じ。このグレードの機種を初めて使う人なら「あれ?ボタン押してもAF動かないんですけど?」と勘違いする早さ。瞳AFも正確で、ほぼ外さないですね。ファームウェアアップデートで鳥、イヌ科(オオカミなどを含む)、ネコ科(ライオンなどを含む)をなどの動物AFにも対応したので、現行のカメラが持っているAF便利機能は網羅していると言えるでしょう。
最大6.5段分の手振れ補正機能を搭載!...と言っても分かり難いですよね。
参考までですが、手振れ補正なしのカメラであればシャッタースピードを1/60まで下げると手振れが起き始めるようになるところ、LUMIX G9 PROなら1/20まで落としてもほとんどブレることはありません。しっかりとカメラ持ち(ブレを抑える持ち方)ができる人なら、1秒のスローシャッターでも手持ちでイケるでしょう。余り慣れ過ぎていると、他のカメラを使った時に手ブレを頻発させてしまうデメリットはありますが...。
AF追従、jpg+RAW書き出しで秒間20コマ!
AF固定、jpg+RAW書き出しなら秒間60コマ!
…正直言うと早過ぎてそんなに使ってない(笑)
1枚20MBもあるRAWデータを1秒間に20枚で400MBですよ。すぐSDカードが一杯になっちゃう。ただスポーツ撮影で瞬間を狙う人ならこれ以上の機種はないんじゃないかな。この連写で撮れないならその瞬間は存在しない!諦めろ!
ちなみに、秒間20コマはカシャシャシャシャって音で、秒間60コマはブーーーーーンって音になります。もはやカメラの音ではない。
LUMIX G9 PROは動画機と言われて久しいGシリーズにあって、初めてプロ向けのスチルカメラ(写真特化)として爆誕したワケですが、もうこのカメラに至っては開発陣がコンセプトなど忘れてしまったのか、動画機能を盛り込み過ぎて全方位に対応した変態を超えたド級の変態...ド変態カメラ(褒め言葉)と呼べる姿になってしまいました。おいたわしや。その変態機能としましては
- スチルカメラなのに4K 60fpsが撮れる
- スチルカメラなのにFHDで120fpsの超スローモーションが撮れる
- スチルカメラなのに本体内動画編集機能がある
- スチルカメラなのにV-Log 10bit※で撮れる
※別途有償ファームウェアアップデートが必要
...等々、動画界隈の人ですら度肝を抜くような機能が存分に盛り込まれております。「スチルカメラ」とはなんぞや?と考えさせられる大盤振る舞いっぷりには多くの人が「Panasonicさんがヤケクソ太っ腹だ!」と感嘆と驚きの声をあげたのでした。2020年現在でもここまでの機能が備わったカメラはごく少数しかありません。
2.LUMIX G9 PROは操作感が抜群に良い件について
思いっきり主観で申し訳ありませんが、LUMIX G9 PROは操作を覚えるのがとにかく簡単でした。私はG9が2台目のカメラとなり、初代はCanon EOS 80Dを使用していました。こちらのカメラもミドルクラスで初心者に優しいカメラだったのですが、G9はあらゆる部分でそれの上を行ったものでした。どこかで使った事があるような、絶妙なボタン配置は市場調査やUI研究がしっかりされているおかげか、操作で迷うことがほとんどなく、80D→G9への移行が非常にスムーズに進みました。
さらに、フォーカスポイントを親指ジョイスティックで決めれたり、ピントをシビアに合わせられるMFアシスト機能など、80Dを使っていた時に欲しいと思った機能がそのまま追加されたような「痒いところに手が届く」作りと機能は非常に快適で、使っていてストレスを感じることは一切ありませんでした。LUMIX G9 PROのコンセプトはプロ向けのスチルカメラではありますが、カメラ初心者にこそ是非このカメラを手にとってもらい、撮ることを楽しんでもらいたいなと思う次第であります。
3.LUMIX G9 PROを持ってて良かったと感じた事
はい、ここが書きたくってしょうがなかった!
持ってて良かったG9と思うことは沢山あり過ぎちゃって困るので、独断と偏見で書いちゃうよ〜?
カメラと言うよりはマイクロフォーサーズ全般に当たることなんですが、とにかくハイエンドなレンズが安いです。大三元レンズですら高くて10万円前後なので、レンズ沼に陥りがちな人にとっては最高級のレンズがこの価格帯で買えてしまうのは非常に有難い事なんじゃないでしょうか。安いということは多くのレンズを試せる=レンズの特性を直に経験して知識にできるということなので、カメラ初心者にとっても良い選択になると思いますよ。
これほどコスパがいい機種は他に無いと断言できます。
これはもう値段を見てもらうほかありませんね。
現在価格は13万円弱と、このクラスのカメラとしては追随を許さない安さとなっています。いや、これって元は20万円ほどしてたカメラだよね?本当に大丈夫なのPanasonicさん。因みにG9より5万円ほど高い、動画特化で人気のGH5というカメラもあるのですが、G9が動画アップデートを行ったおかげで、もはやどちらが動画機なのかとGH5ユーザーから怨嗟の声がチラホラ聞こえておりました…。
各社防塵防滴のカメラは出ていますが、メーカーによってその信頼性はまちまち。LUMIXの防塵防滴性能は比較的信頼性が高いと言われるオリンパスと同じくらいの評価はあるようです。実際筆者も真冬のみぞれ雪が降りしきるスキー場で撮影を行った際、本体がビッショビショになったり、建物内外との寒暖差でファインダー内に結露ができた時には「あ、終わった」と焦ったものですが、現在まで一切故障も問題も起きず、元気に動いてくれています。タフさが凄い。
【機材マウンティングとは】
野生のカメラマン同士がセンサーサイズや機材の優位性を争ってマウンティングを取り合う、カメラメーカーへの求愛行動のこと。
カメラマンやってると避けては通れない不毛の争い。機材マウンティングバトルではマイクロフォーサーズの本機は巻き込まれる事が少なく(大抵の場合はフルサイズかAPS-Cの両者が争う事が多い)、また最上位のクラスのためか一目置かれる存在のようです。あれかな、ボクシングで言う所のヘビー級チャンピオン(フルサイズの最上位)と、ライト級チャンピオン(LUMIX G9 PRO)みたいな感覚かな。フルサイズで50万位するカメラ持ったおっちゃんに「凄いカメラ持ってるね。一番いいやつじゃない」と言われた事があります。一番いいやつって所しか見てないんだろうか...。まあ見た目ゴツいしカッコいいからね。所有欲も満たせる素敵なカメラ。
4.まとめ
既に発売から2年を過ぎ、新型の発表を待つ老兵のポジションになってきた感の否めないLUMIX G9 PROではありますが、元々持ってるポテンシャルが高すぎるため第一線から退くのはまだまだ先のようです。というか安くなっている今こそ買いなんじゃないのかな?
自分にとっては間違いなく2018〜2020ベストバイNo1カメラです!
長くなってしまいましたが、筆者のLUMIX G9 PRO愛は伝わりましたでしょうか。この素晴らしいカメラについて、少しでも多くの人に知っていただけましたら幸いです!
それでは今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。