こんにちは。フモトです。
ここのところ連日カメラ界隈をお騒がせしているPanasonicの新型フルサイズカメラLUMIX S5。既に海外メディアで一部噂が流れたスペックからCanonのR6辺りが対抗馬になりうる「ハイアマチュア向け」フルサイズカメラをLUMIXが出すことに衝撃を受けていたのですが、更に驚くべき情報が軒下デジカメ情報局さんより報じられていました。
日本発売のボディ価格は20万円前半?
国内販売価格は海外よりも3〜4万円は高くなる傾向にありますので、本体は20万円代前半、レンズキットですら30万円を切る可能性が濃厚になっています。恐縮ながらCanon R6の価格を参考に比較すると、R6は2020年8月22日現在の最安値がボディ301,950円になっているためこの価格設定は色々危ない。ちょっとちょっと何がどうなってるの…。
最大ISOは同じでも高感度撮影はR6が有利?
Canon R6とLUMIX S5(スペックはまだ噂ですが…)はどちらも最大ISO204800になっていますが、これはあくまで拡張感度でのこと。R6は常用最大ISO102400ですが、LUMIX S5は常用最大51200になっています。手振れ補正でもR6がLUMIXを1段上回る最大8段であることを考慮すれば、高感度撮影ではR6の方が圧倒的に有利なのかもしれません。ただし、これはあくまでスペック上での話ですし、S5はまだ噂の粋なので断定は何もできないのですが…。
LUMIX S5の詳しいスペックの噂についてはデジカメinfoさんのまとめが非常に参考になりますので、そちらもご参照ください。
ストックフォトグラファーから見たS5
LUMIX S1やS1Hであればストックフォトグラファーという立場上、コストパフォーマンスの面でCanon R6に軍配を上げさせていたのですが、まさか30万円を切る価格帯でこのスペックを投入してくるのであればLUMIX S5は喉から手が出るほど欲しい機体になる可能性が高いです。
この大きな理由としてLUMIXの「手ブレロック(手ブレ補正ブースト)」機能が挙げられます。Canon R5/R6でも手ブレ補正ブーストなる機能が存在するためややこしいのですが、LUMIXとCanonの手ブレロック(手ブレ補正ブースト)では思想が異なっていることはあまり知られてはおりません。
LUMIXの手ブレロックは、そもそも3脚を使えないシチュエーションで画角を完全に固定することを目的としています。このため手ブレロックのままカメラの向きを変えると画面を固定しようとする動作が強く働いてしまいカクつくようになるので、画角を変える場合は手ブレロックを解除して通常の手ブレ補正を使う必要がありました。
これに対し、Canonの手ブレ補正ブーストとは、通常の手ブレ補正を電子補正と併せて更に強化するためのものなので、動きのある動画を撮影する分には有利なのですが、ストックフォトグラファーという「素材」としての動画を撮影する分にはLUMIXのように画角を完全に固定できた方が有利なのです。S5でも同様に手振れ補正ブーストが使用できるのであれば、これはストックフォトグラファーにとって強力な武器になることは間違いないでしょう。
手振れ補正の違いについてガジェット系ブログのpronewsさんが検証いただいているので、そちらも是非参考にご覧ください。
ただ、あくまで個人的な印象だが、S1Hの「手ブレ補正ブースト」は完全固定されるのに対し、R5はほんの微妙にゆらゆらする印象があった。後にDaVinci Resolveで編集する際に、大きなモニターで見て感じたことだ。
pronews.jpさんより引用
筆者もいよいよフルサイズを投入しようとしていた矢先、フルサイズ争いに参入してまだ間もないと思っていたPanasonicがここまで激しい攻勢を見せてくるとは全く予想外でした。LUMIXユーザーとしては嬉しい限りなのですが、既に予約しちゃったCanon R6の事が頭から離れず眠れない日々を過ごしております…。
お願い!早くどちらか決めさせて!(涙)
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