お給料より高いレンズとカメラはローンで買っちゃえ!
はいどうも、エリート貧困、うだつの上がらない男の中の男ことフモトです。
今回は江戸中期~昭和初期の街並みが残る徳島県美馬市脇町の「うだつの街並み」をレトロな写真はお家芸、FUJIFILMさんの傑作機であるX100Vを使って撮り歩いてきました。
「うだつの街並み」とは俗称で、徳島県美馬町脇町の一角を指しています。因みに車でうだつの街並みを観光する場合は、すぐお隣にある「道の駅 藍ランドうだつ」に駐車するといいですよ。
こちらが道の駅「藍ランドうだつ」倉自体は新しく建てられたものだが、景観にマッチしている。
道の駅からそのまま歩いて街並みの方に抜ける事が可能になっています。
道の駅を抜けた先の通りには、歴史がありそうな古い建物がズラッと立ち並ぶ。ここが有名なうだつの街並み。
ちなみにうだつの街並みの「うだつ」とは、家と家の間、2階部分に飛び出た瓦屋根付きの壁の事を指している。元々は火災が起こった時に火の粉を防いで延焼させないための防火壁として役割があったそう。それが時代を追う毎に装飾が豪華になってゆき、裕福な人ほど豪華なうだつを上げた(建てた)ことから、出世しなかったりお金がない人のことを「うだつが上がらない人」と呼ぶようになったんですって。
なぜか筆者の事が書いてある看板。こわい。
こちらは比較的新しい民家。景観保護のおかげか、古い街並みにマッチした外観になっている。ちなみにここまでの写真はフィルムシュミレーションをPROVIA(スタンダード)、空を白飛びさせないために全てデジタルNDフィルターをONにしている。
電話ボックスの形もレトロな作りになっている。自動電話…?
通りの真ん中ぐらいにあるレトロな井戸。ポンプ式ではなく組み上げ式なところが時代を感じさせる。
時代を感じるタバコ家のガラスウィンドウと、さらに古い時代のものと思わせられる立派な門構え。所々に各時代の痕跡が残っていて、宝探しのようにスナップを楽しめる。
道路工事のおっちゃんに太鼓判を押してもらった、とても立派なうだつ。
格子状の目隠しも立派。こちらは昭和頃の建物だろうか。凄く風情がありますね。
街並みの端から振り返って撮影。ちょっとトラックが入ってしまった。
せっかくなので街並み以外のところも散策してみた。南橋の上から干上がった大谷川を望む。
橋を渡った川沿いに古い劇場を見つけた。ネオンサインに味があるオデオン座(脇町劇場)。
演目をお知らせするポスター。この時は残念ながら演目はやっていなかったが、見学に入る事ができるようだ。因みに料金は大人200円、小中学生は100円で入る事ができる。営業時間は午前9時〜午後5時までとなっている。
廊下の先にあった舞台下に続く奈落。この時入らなかったが、説明看板では入れるように書いてあるなあ。もしかしたら入れたのかもしれない。
因みに奈落とは仏教で言うところ地獄らしい。昔の人はネーミングセンスが凄いですね。次回は是非入って「30代のうだつが上がらないおっさんが奈落の底に落ちた」という記事を書きたい。
こちらは芸人さんの控室。見学は立ち入り禁止エリア以外は全て入る事ができる。
こちらが舞台ホール。舞台上から撮った写真で見栄えはいいのだが、今思えばなぜ正面から舞台側を撮らなかったのか謎である。うだつが上がらないのはそう言うところだよ。
オデオン座は畳敷きの2階席もある。大向(おおむこう)というそうだ。
階段は結構急になっている。滑るから気をつけよう。
実は正面からちょっとだけ撮っていた。なぜこういう構図にしたのかは筆者もよくわからない。分かった人は教えて欲しい。
大満足でオデオン座を後にすると、すぐ隣に古い長屋を見つけた。大分くたびれた建物が並んでいるが、まだ人が住んでいる家もあるようだ。因みにこの長屋だけはクラシッククロームで撮っている。
なんと長屋の中心に組み上げ式の井戸を見つけた。先ほどうだつの街並みの中心にあったのと同じタイプのよう。とするとこの古い長屋は景観保護こそされてはいないものの、昭和初期ぐらいの建物なのではないだろうか。
保護され当時の街並みを再現したうだつの街並みとは対照的に、こちらは時代と共に変わってきた人の営みを感じさせられた。既に崩れ始めている家もあり、この長屋は数年内には消えしまうのかもしれない。もしみなさんが美馬町を訪れる事があれば、観光パンフレットには載っていない、小さな発見を楽しんで見るのもいいかもしれませんね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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